ONE PIECE THE FIRST LOG 2009年12月発行 古本漫画に携わってウン十年、遂に幻の逸品が着弾しました。昭和46年発売当時のスリップ並びに新刊案内に葉書付属の伯父サンは、これまで見た事も聞いた事もありません。何せ当該書籍を買って売って買って売って買って売って買って売ってを幾度となく繰り返してもヒットしないのですから。その過程で唯の一度もこのような完品セットに巡り会わず、時代が昭和から平成を経て令和になり、最早“無い”ものとばかり思っていました。初めからそのようなものは存在しない、そう思わざるを得ないほどノーヒットを重ねて参りました。私の経験則から九分九厘の方が同じ経験をなさっておられる事は想像に難くありません。発売当初から一切の付属品無し、これが長年業界に携わってきた私なりの結論でしたが、当該品との出会いによってその固定観念は音を立てて崩れました。スリップに加え新刊案内までが備わっていた、これが偽らざる発売当時の正真正銘のフルセットで、カラーコピーがまかり通るこの御時世に、本物の完品セットを直に手に取り、まじまじと眺める機会などそうそうあるものではありません。しかも、しかもです、聞いて驚くなかれ。なんとこの書籍、発売から半世紀を経過しているにもかかわらず、新品未使用というから驚きです。とある地方の潰れた書店の引揚品だそうで、倉庫で埃を被った状態で山積みされた大量の在庫に紛れていたとの事。つまりデッドストック品です。温度や湿度は管理されておらず、またビニールに包まれていない裸状態の放置プレイにつき、流石に現代の本屋に並ぶ新品と比較するのは酷ですが、50年以上経過したヴィンテージコミックスとしては、間違いなく一級品と言っても過言ではありません。一度も読者の手に渡っていないので、伯父サン特有の開き癖は皆無で、長年倉庫に眠っていた事から背焼けもしておらず、オレンジ色の発色は過去一です。小口の染みは裸だっただけに致し方なく、ビニールに包まれていたらと思うと残念でなりません。コレクターの方で発売当時にビニールに包んで暗所保管を徹底し、当該書籍より綺麗な状態の物を所有されている方もおられるでしょう。これが現存する伯父サンの最上位にランクされるとまでは申しません。ただ、新品を入手出来る機会は、当該書籍が最初にして最後、とだけ申し上げておきます。